■伝統的な琉球紅型の技法と地球環境を、次世代に繋げていくためのコラボレーション
沖縄県を代表する伝統工芸の琉球紅型の起源は、約300年前にさかのぼるとも言われています。もともとは琉球王族・士族の衣装として生まれ、職人の間でその技術や意匠が受け継がれてきました。琉球王制の解体後には衰退の一途を辿りましたが、第二次世界大戦後に沖縄の復興とともに再興されていきました。紅型の「びん」は色、「かた」は模様のことを表しており、沖縄の強い日差しや青空によく映える鮮やかな色彩と模様が特徴です。昨今では、着物や帯などの和装や日常装飾品などにも用いられるようになり、国内では、京友禅、加賀友禅、江戸小紋などと並ぶ代表的な染物の一つと言われています。
現在、和装商品の9割近くが沖縄県外へ販売されるなど、県内外の人々から高い人気を博している紅型ですが、その制作には高い技術と多くの工程を要することや、着物離れの影響もあり、その継承には課題もあります。普段から和装を着用する機会の多い一部の人々には根強い人気があるものの、分野や世代を超えた広がりが難しくなっている実情があります。
そのような中、紅型の伝統を守りつつ、次世代への継承を目的として広げていくための歴史的な挑戦として、一般社団法人アップサイクルが推進する使用後の紙資源や未利用の間伐材から紙糸を制作するプロジェクト「TSUMUGI」とのコラボレーションが実現しました。琉球時代から「うちくい」として人々の間で日常的に使われていた風呂敷と、普段使いしやすい手ぬぐいやハンカチを作ることで、沖縄県内外の広い世代にとって手に取りやすい商品になりました。城間びんがた工房第16代代表の城間栄市監修のもと、同工房の若手作家が商品デザインを担当しています。一般社団法人アップサイクルと城間びんがた工房は、地球環境だけでなく伝統技術の継承や後継者育成といった取組みを全国に発信していくことを目指していきます。
<商品画像>
<使用イメージ>
【販売商品】
沖縄らしい生き物や植物に加え、国産化に取り組んでいるコーヒーもテーマに、デザインを制作しました。
■アップサイクル琉球紅型手ぬぐい <組成>綿 75%、分類外繊維(和紙) 25% <生産国>日本
手ぬぐい(縦90㎝×横32㎝):¥2,490(税込)
■アップサイクル琉球紅型風呂敷・ハンカチ <組成>綿 75%、分類外繊維(和紙) 25% <生産国>日本
風呂敷(縦68㎝×横68㎝):¥2,990(税込) ハンカチ(縦27㎝×横27㎝):¥1,200(税込)
【販売場所】
■城間びんがた工房
住所:沖縄県那覇市首里山川町1丁目113
■会津型染織TSUMUGI
「TSUMUGI」商品の販売のほか、福島県の伝統工芸「会津型」の色さし体験や型彫り体験を提供しています。
住所:福島県会津若松市七日町9‐2
時間:10:00~17:00(月・火曜定休)
■SHOGUN café & experience
「TSUMUGI」商品の一部販売を行っています。
住所:東京都港区北青山3丁目6-26 QC Cube北青山36
時間:10:00~19:00(不定休)
■ECサイト
「TSUMUGI」商品の販売やイベント情報等を発信するほか、新規コラボレーションの問い合わせも受け付けています。
URL:https://tsumugi-upcycle.com